私は20代半ばで転職しています。
学生時代は、みなさんと同じように就職活動して自分の入りたい企業に入社しました。
そこで私に充てがわれた仕事も、入社前に希望していた仕事と大きな差異がないものでした。
そんな私がなぜ転職するに至ったのか。今日はそんな話をしたいと思います。
前職ではこんなことやってました
従業員1000名くらいの規模のIT企業で、人事とシステムエンジニアを兼任していました。
人事の仕事では、新卒・中途を含む社員の採用と研修などの社内教育を担当、
システムエンジニアの仕事では、主に企業向けの社内システムの開発を担当していました。
システムエンジニアとしての具体的な成果物だと、駅の自動発券機やスマートフォンのアプリ、銀行のATMシステムなんかの開発に携わっていました。
自分の作ったシステムが日常で使ってもらえているところを見ると、それなりにやりがいはありましたね。
そのIT会社を選んだ理由ですが、
学生時代は情報工学専攻でしたので、特に将来のことを深く考えるわけでもなく、
自分の勉強してきたことが活かせる会社の中で、もらえる給料が1番高い会社を選びました。
プログラミングの勉強をしていたというだけで、入社する企業やシステムエンジニアという職種、そして何より自分のことを深く理解しようとしていなかったことが私の失敗の始まりでした。。。
転職を決意した理由:その1
私が働いていたIT会社のシステムエンジニアという仕事は、まずプロジェクトチームが立ち上がり、そのチームに人がアサインされていくような形式でした。
ある日上司から肩をポンポンされて「君、明日から3年間あのプロジェクトだから」と突然言われるような感じです。
そして、そのプロジェクトが終わればまた数年間新たなプロジェクトに入るという風に続いていきます。
社内の大多数の人がなんの文句も言わず、言われた通りアサインされたチームで働いていました。
ですが、私はこの仕事の決められ方に大きな違和感を感じていました。
向こう何年間かの仕事が決まっているということは、捉え方によっては安心なことなのかもしれませんが、
私にとっては自分の将来の数年間が決められてしまったように感じました。
数年後も変化なく同じ仕事をしていることが怖かったんです。
自分のキャリアは自分で決めていきたいし、誰かが引いたレールの上を走るのが嫌だったので、
自分の人生を自分で描けるような仕事を探そうと決心しました。
転職を決心した理由:その2
自分の「できること」と「やりたいこと」は違います。
大学時代に情報工学を専攻していたこともあって、システムエンジニアという仕事は「できる」仕事でしたし、会社からそれなりの評価と給料はもらえていました。
給料は一般的な大卒初任給の1.5倍くらいでしたね。
でも「やりたい」仕事ではなかったです。
今までは「できること」と「やりたいこと」を切り分けて考えることはなかったですし、大学時代は研究室もサークルもバイトも自分で選んできたので、「できること」が「やりたいこと」でした。
でも、会社に入れば「転職を決心した理由:その1」でもお伝えした通り、他者が選んだ仕事をする場合があるので、「できること」と「やりたいこと」にギャップが生まれてきます。
「できること」と「やりたいこと」にギャップがあればあるほど、精神的なストレスは溜まります。
「できること」であっても「やりたいこと」でない場合、やり飽きたゲームのように毎日つまらないなぁと思いながら仕事をすることになります。
逆に「やりたいこと」であっても「できること」でない場合、全く成果がでなくて周りからも認めてもらえないので「やりたいこと」がやりたくなくなってしまいます。
この2つのギャップを強く感じていたことが、転職活動をする決め手になりました。
みなさんが私と同じ失敗をしないように
私は入社してから失敗に気づきましたが、就職活動時にしっかりと会社と自分の分析ができていれば防げた失敗でした。
入社しようとしている会社のその職種が「どんなことをするのか」は調べていましたが、「どんな働き方になるのか」には全く目を向けていませんでした。
就職活動では、「何を扱って何を売るのか」ということばかりに目がいきがちですが、「誰からどういう風に仕事があってそこでどのように自分らしく生きられるのか」ということもしっかりと考えなければいけません。
そのためには、会社のことばかり考えずに自分のことを考える時間を作って、
自分は何がやりたいのか、何をやっていると幸せなのかをしっかりと理解してあげることが大切なんです。
就活生のみなさんが私と同じ失敗をしないことを祈ってます。
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